外は白黒。

その空は白い雪を飛ばし、
その木はゆうらゆうらと風を起こす。
電線が大きく揺れる中、
カラスはおぼつかない様子でどこかへ飛び急ぐ。

中は極彩。
黄色のカーテンは微動だにせず、
観葉の植物もまた然り。
ベージュの布団は目覚め10秒の形を保ち、
マゼンダのファイルはそこで無残に開いていた。

四角い部屋の静物達。
比べれば、こんなにカラフル。
それなのにどうして
外はあんなに、力強く呼吸するのか。
比べれば、こんなに生き生き。

一際大きな風が家にあたり、
足に、かすかな振動が伝わる。
ピシッと凍った時間をおいて
どくどくと聞こえる。
世界が動く。


灰の朝のことでした。
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